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  • 2007.09.25 Tuesday
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好きなものと暮らす豊かな生活 造形的な萩焼の作家―2


 ロバート・イエリンさんの日本での暮らしは、日々未知なる文化との遭遇だった。
 程なくやきものに出会い、その魅力にとりつかれると、鑑賞するだけでなく、毎日の暮らしで使ってみたくなった。
 第一歩は日本酒から。徳利やぐい呑みが、生活雑器へと広がり、やがて茶の世界に通じた。
 やきものの歴史や窯の世界を深く知って、暮らしがどれほど楽しくなったことか。
 とっておきの身近なやきものたちを紹介したい。
 ロバート・イエリン

 ロバート・イエリンやきものギャラリー株式会社 代表

●新しい作家を知って興味が倍増した

 萩には、苦い思い出があります。数年前、アメリカの美術館メンバーと一緒に訪れました。初めての旅は、まさに珍道中でした。ガイジンの私は、数々の失敗をしたのです。山口県の小郡から萩へ行こうと思ったのですが、"おごおり"を"こくら"と読み間違って、北九州まで行ってしまったのです。今思えば笑い話ですが‥‥。萩は静かで、古い城下町の雰囲気を残す美しい町だったのが、それまでの失敗を忘れさせました。今も心に残ります。

 萩焼を初めて手にしたのは、湯呑みでした。沼津の駅前にある富士急デパート1階にあった、瀬戸物屋さんで手に入れたのを覚えています。10年近く前。日本に来て間もなくでしたから、まだまだやきものは何も分かりませんでした。ほんの初歩段階。瀬戸物屋さんに足を向けては、身近に使える器を手に入れていました。萩焼の湯呑みは、作家ものだったと思いますが、どなたの作だったか覚えていません。箱がついて1万円でした。

 「エーッ、1万円ですか?高いんじゃない?」が、素人である私の感想でした。今では使い込んで貫入が目立つようになり、茶渋を吸って良い色に変わりました。時間と共に変化するんですね。

 萩焼のビワ色はとても不思議です。柔らかく優しい、温か味を帯びた焼色に、使うほどに年輪が加わる。人間が年を重ねるのと同じ。「萩の七化け」という言葉通りです。

 伝統を受け継ぎながら、今風の雰囲気を取り込んで作品を生み出している作家たちがいます。その一人が、波多野英生。山口県指定無形文化財保持者である波多野善蔵の長男です。まだ若く、今後の活躍が期待出来ます。ロクロの成型は滑らかで非常に柔らか。温か味のある作品です。表面の細かな結晶が、まるでドーナツの表面に振りかけた砂糖のようです。

 萩には食器作りの天才、濱中月村がいます。フォルムは大胆。織部や辰砂釉を自在に使い分ける腕の持ち主です。どの器も、料理人の心をとらえて放しません。オーソドックスな萩茶碗も手掛けつつ、存在感ある食器を作り続ける実力は、広く海外でも知られています。ニューヨークで個展を開くなど、新たな萩焼の旗手として注目を浴び、北大路魯山人の再来、の声さえあります。造形や釉薬はユニークで、天才的な陶芸家と、思っています。

 濱中は、色々なタイプの作品を自在に作り出します。朝鮮王朝の扁壺などは、見事です。丸くてボリュームある姿や高台の面取り、蝋引きの処置、鉄釉の雰囲気すべてが古い朝鮮半島の陶磁そのままです。萩で活躍する、前衛的作家の1人と言えるでしょう。

(つづく)

取材/文 高橋伴子(Basta)
取材協力 Basta

元ネタ

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