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  • 2007.09.25 Tuesday
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萩焼作家の三輪和彦さん 日本陶磁協会賞を受賞 大作「黒の遺構」に高評価


 萩市椿東の萩焼作家三輪和彦さん(55)が、2006年度に最も優秀な陶芸作品を制作した作家に贈られる日本陶磁協会賞を受賞した。同協会賞記念展が7月28日から8月1日まで、東京・銀座の和光ホールで開かれる。

 最新作で目立ったのは、昨年の兵庫陶芸美術館開館記念特別展に出品した陶製の大型造形物「黒の遺構」。約20トンもの陶土を使い、45センチ四方、高さ2メートルの角柱25本で、ギリシャ神殿風の力強い巨大空間を構築した作品が、来場者の目を驚かせた。

 「巨大なインスタレーションは、しばらく忘れていた焼き物のスケール感をあらためて実感させた」「大量の土と格闘した末の大型造形物に、自己表現を明確にした」と評された。

 三輪さんは「人間が持つ根源的な欲求や大地がはらむエネルギーを大胆に造形表現した。その制作モチーフが理解された」と受賞を喜んでいる。

 日本陶磁協会賞は、萩市内では、1984年に故吉賀大眉さんが業績のあるベテラン作家に与えられる金賞を、88年に第12代三輪休雪氏が協会賞を、2003年に三輪壽雪氏が協会賞制作50年記念賞を、それぞれ受賞している。

=2007/03/20付 西日本新聞朝刊=

元ネタ

5人の現代作家が競演 篠山・兵庫陶芸美術館で「セラミック・ナウ+」展

 兵庫陶芸美術館(篠山市)の特別展「セラミック・ナウ+」は、「現代陶芸」の動向や未来を、近年活躍の目覚ましい5人の作家の新作によって探ろうとする試み。現代陶芸へのさまざまな批判を吹き飛ばすような力強い大作が並び、「陶」の表現の豊かな可能性を実感させてくれる。(堀井正純)

 
表現の可能性模索/迫力ある作品群

 陶芸には「器」のイメージが強いが、現代陶芸は「用」を離れたオブジェが中心。抽象的な作品も多く、ジャンルの線引きはあいまい。コンセプトに独創性や深みが足りず、安易なエコロジーをテーマにした作品が目立つ点などに批判がある。

  「『現代陶芸』とは、陶芸というには下手すぎ、現代美術と言うにはレベルが低すぎるもの」との極めて厳しい研究者の意見さえある。

  同館は、確かな技術の上に独自の世界を切り開く五人を選び、新作の制作・展示を依頼。それぞれ一室を与えられた陶芸家らは、作品と構想で空間全体を形作った。

9・11の影響? シンプルながら、圧倒的な存在感、ボリュームで迫ってくるのは、三輪和彦「黒の遺構」。何十トンもの大量の土から、高さ二メートル、重さ六百キロの巨大な柱約二十本を成形し、焼き上げ、並べた。

  木枠で固めた土の塊を、刀を仕込んだフォークリフトで切断。まさに“巨人”の手になる仕事で、林立する角柱はまるで「化石の森」のよう。地下から発掘された古代神殿の柱を思わせもする。

  金や黒、白の釉薬(ゆうやく)に覆われ輝いているが、焼かれる過程でできた大小さまざまなひび割れやゆがみが、多彩な表情、変化を生んでいる。

  「この作家は9・11の同時多発テロを意識したのだろうか」との指摘を耳にしたが、実に鋭い。作品を真っ二つに断ち割るかのような巨大な亀裂などを見るにつけ、この作品には強い存在感と同時に、何か崩れ去る「破滅」の予感めいたものを感じる。それは文明のはかなさだろうか。

収集の喜び 「収集」という行為の意味や欲望について考えさせるのは、戸田守宣の作品群。おもちゃのピストル、骨、貝殻、ペットボトルなど、浜辺に流れ着いた漂着物を思わせる雑多な品々を「焼き物」として制作。それぞれをピン止めし、標本箱にぎっしり詰め込むように展示した。

  昆虫採集に熱中する少年を彷彿(ほうふつ)させるが、作家は箱の中に、愛した「時間」や「モノ」を封じ込めたのだろう。そこに並んだ世界の断片が奇妙にいとおしく、懐かしい。一方でこれはモノに満ちあふれた大量消費社会への皮肉か、とも考えた。

巧みな空間構成 空間構成や光の使い方が巧みだったのは、小松純。衝立(ついたて)状のベニヤ板で空間を仕切り、板にうがった無数の穴をすかして光が床に斑点(はんてん)を描く。幻想的で、重層的な空間。ベニヤ板に泥で描いた絵も、混沌(こんとん)の中に力強いエネルギーを感じさせた。

  一方、内田鋼一はミニマムな表現の中にわび・さびを感じさせ、板橋廣美は、ユニークな手法で「生と死」という重いテーマに迫った。

  他館に巡回しないのが惜しいような力作が並ぶ展覧会。「今の日本の陶芸界は技術は高いが、ちまちました手先の仕事が多い。作家らには、見る人の心をかきたてる迫力のある仕事をと訴えてきた」と乾由明・同館長。作品と向き合えば、そのささやきや叫びがきっと聞こえてくるはずだ。



  同展は二十七日まで。同館TEL079・597・3961

元ネタ

5人の現代作家が競演 篠山・兵庫陶芸美術館で「セラミック・ナウ+」展

 兵庫陶芸美術館(篠山市)の特別展「セラミック・ナウ+」は、「現代陶芸」の動向や未来を、近年活躍の目覚ましい5人の作家の新作によって探ろうとする試み。現代陶芸へのさまざまな批判を吹き飛ばすような力強い大作が並び、「陶」の表現の豊かな可能性を実感させてくれる。(堀井正純)

 
表現の可能性模索/迫力ある作品群

 陶芸には「器」のイメージが強いが、現代陶芸は「用」を離れたオブジェが中心。抽象的な作品も多く、ジャンルの線引きはあいまい。コンセプトに独創性や深みが足りず、安易なエコロジーをテーマにした作品が目立つ点などに批判がある。

  「『現代陶芸』とは、陶芸というには下手すぎ、現代美術と言うにはレベルが低すぎるもの」との極めて厳しい研究者の意見さえある。

  同館は、確かな技術の上に独自の世界を切り開く五人を選び、新作の制作・展示を依頼。それぞれ一室を与えられた陶芸家らは、作品と構想で空間全体を形作った。

9・11の影響? シンプルながら、圧倒的な存在感、ボリュームで迫ってくるのは、三輪和彦「黒の遺構」。何十トンもの大量の土から、高さ二メートル、重さ六百キロの巨大な柱約二十本を成形し、焼き上げ、並べた。

  木枠で固めた土の塊を、刀を仕込んだフォークリフトで切断。まさに“巨人”の手になる仕事で、林立する角柱はまるで「化石の森」のよう。地下から発掘された古代神殿の柱を思わせもする。

  金や黒、白の釉薬(ゆうやく)に覆われ輝いているが、焼かれる過程でできた大小さまざまなひび割れやゆがみが、多彩な表情、変化を生んでいる。

  「この作家は9・11の同時多発テロを意識したのだろうか」との指摘を耳にしたが、実に鋭い。作品を真っ二つに断ち割るかのような巨大な亀裂などを見るにつけ、この作品には強い存在感と同時に、何か崩れ去る「破滅」の予感めいたものを感じる。それは文明のはかなさだろうか。

収集の喜び 「収集」という行為の意味や欲望について考えさせるのは、戸田守宣の作品群。おもちゃのピストル、骨、貝殻、ペットボトルなど、浜辺に流れ着いた漂着物を思わせる雑多な品々を「焼き物」として制作。それぞれをピン止めし、標本箱にぎっしり詰め込むように展示した。

  昆虫採集に熱中する少年を彷彿(ほうふつ)させるが、作家は箱の中に、愛した「時間」や「モノ」を封じ込めたのだろう。そこに並んだ世界の断片が奇妙にいとおしく、懐かしい。一方でこれはモノに満ちあふれた大量消費社会への皮肉か、とも考えた。

巧みな空間構成 空間構成や光の使い方が巧みだったのは、小松純。衝立(ついたて)状のベニヤ板で空間を仕切り、板にうがった無数の穴をすかして光が床に斑点(はんてん)を描く。幻想的で、重層的な空間。ベニヤ板に泥で描いた絵も、混沌(こんとん)の中に力強いエネルギーを感じさせた。

  一方、内田鋼一はミニマムな表現の中にわび・さびを感じさせ、板橋廣美は、ユニークな手法で「生と死」という重いテーマに迫った。

  他館に巡回しないのが惜しいような力作が並ぶ展覧会。「今の日本の陶芸界は技術は高いが、ちまちました手先の仕事が多い。作家らには、見る人の心をかきたてる迫力のある仕事をと訴えてきた」と乾由明・同館長。作品と向き合えば、そのささやきや叫びがきっと聞こえてくるはずだ。



  同展は二十七日まで。同館TEL079・597・3961

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